タイトルにもある『そろそろ、お酒やめようかなと思ったときに読む本』を最近読んでみました。
本の中でアルコールは薬物だと書いてあり、確かにアルコール依存症で苦しんでいる方の症状を調べると、薬物依存のそれと何ら違いがない。
・アルコールがないと生きていけない
・どんどん摂取量が増えていく
・手に入れるために手段を選ばなくなる
など、挙げればキリがない。
私もお酒の席は好きだけれど、次の日必ずといっていいほど具合が悪くなる。頭痛、吐き気、倦怠感など。
身体にとって毒なのは言うまでもない。肉体的な健康という視点でのメリットはゼロともこの本には書かれている。
実際この本を読んでから、後輩から酒を飲む席に誘われたことがある。いわゆる宅飲みというやつである。
試しに酒を飲まずに参加してみたらどうだろうと思い、飲まずに過ごしてみた。
結論は飲まなくても問題なかった。うん、飲まなくても楽しい。後輩には飲まないことを少し残念がられたが。
少なくても私はお酒が好きなのではなく、「皆と集まって楽しくやる」のが好きだった模様。お酒はその為の手段だっただけ。
家で一人で飲むと、ビール350ml缶を1缶も飲めずに残してしまうこともある。お酒の味自体はそこまで好きではない。
最後にお酒を皆で飲んだ時は宅飲みで、350ml缶を3缶程。これだけで次の日棒に振る位に頭痛が酷くなった。お酒はそれなりに強い方だと思っていたんだけどな。
こうなるとお酒飲めないけど、飲み会で強要される人の気持ちがわかってくる。特に仕事関係だと未だに接待は女性が接客してくれるような飲み屋さんに行くことが多かったりするし。ああいう店だとなかなかノンアルコールで!とは言いづらい雰囲気。
飲めない、飲みたくない人にとってはまだまだやりづらい世の中なのだなと思う。
タバコの有害性などはひと昔前から比べるとかなり浸透している。今度はお酒!とWHOが警鐘を鳴らしているのだとか。
酒税や経済面(飲み屋さんやお酒のメーカー)など、お酒を規制することでのデメリットももちろんあるだろう。
薬も量を間違えたら毒になりえるように、自分の適量を知っておくのは大事だし、他の人に飲ませることを煽ったり強要するようなことはやはり良くない。
国が定めた適量というのはいいとこビール500ml缶を1缶が目安なよう。もう飲み放題とか言っている場合ではない。笑
コカインや覚醒剤のような薬物が合法だった時代があったようだけれど、今考えると信じられない。
アルコールでもあまりに過剰摂取を続けると薬物依存と変わらない症状が出る以上、もしかしたらアルコールもコカインなどと同列に扱われる時代がくるのかもしれない。
お金、健康、場合によっては対人関係も犠牲にしてしまうことを考えると、どうせなら他のことに熱中して、お酒はたまに程々に飲むくらいが一番だなと思う。
少なくてもアルコールというものとの付き合い方を考えさせられた一冊になったのは間違いない。