昨日は趣味がない人は何でもいいから始めてみよう!という内容のブログだった。
今日は私が趣味に没頭しすぎて嫌になった経験話。
何度も言っているけれど、私はギターが趣味。
プロ並みに上手い!とか凄い!とかではないのだけれど、何度かギャラが発生する演奏をしたことがある。いわゆるお仕事演奏。
昔バイトをしてた楽器屋が経営する音楽教室の発表会のサポート演奏。
お祭りでの演奏。
老人ホームなどでの慰問演奏。
飲み屋さんの箱バン的なこともやった。
慰問に関してはギャラは頂いていないけれど、やはり中途半端な演奏は出来ない。
どれもとてもいい経験になったけれど、仕事なのでやはり厳しい場面もある。
演奏のクオリティにお叱りを受けることもあったし、本職が終わったプライベートの時間で練習するので、当然だけど気の休まる時間が減る。
だんだんとギターを触ること自体が億劫になってきてた。
でもギターを毎日触らないと下手になるのではと、見えない何かに追われてる感覚もあった。
お叱りを受けた部分の練習をしなきゃとか思っていたけど、そう簡単に改善できる内容でないから出来ないことに対してストレスも溜まる。
毎日2時間はなんだかんだ弾いていたからね。
楽しく2時間弾いていた時期もあったのだけれど、2時間掛けて毎回ストレスが溜まっていた時期もあった。
私の場合は高額なギャラではなくお小遣い程度の金額だったこともあるだろう。
練習時間や弦などの消耗品のことを考えたらコスパ悪すぎだったしね。なので労力と報酬が見合っていない。
それでも仕事となると手を抜けない。なので気張って疲れるという感じで、もはや楽しめる趣味ではなくなってた。
じゃあやらなきゃいいじゃん!と言われたらその通りだが、今思えばギターに依存してたのだろう。
私はなかなかノーと言えなかった。ギターを弾かなければ!と変な義務感があったし、経験積んで上手くなりたい!と変にストイックだったし。
よく趣味を仕事にすると楽しくなくなるというが、その通りだと思う。
元自動車整備士の父は
「車は好きだけど、整備士はもうやりたくない」
と言って、60歳定年後に2種免許を取得してタクシードライバーになっていたし。
今でもギターは好きだし音楽は好きだけれど、もうお仕事演奏はしたくない。
少なくても今はそう思っている。
気心知れたメンバーと楽しめる音楽をやって、打ち上げで酒飲んで〜という演奏がいい。
趣味でやっていて上手くなりたいと頑張った結果で一定の評価を頂いて、小遣い程度だがお金を頂けるようになったのは喜ばしい反面、それだけ趣味との距離が近すぎると趣味が全てみたいになってしまう。
本人がそれでいいと納得できているならいいのだが、あまりにも盲目になりすぎるのも少し考えようだと思う。
どんなことでも距離感を大事にした方がいい。
私はパチンコは嫌いだけれど、パチンコ趣味の人も別にいいと思う。否定はしない。
ただ、依存性があるから余計にその傾向にあるのだろうけど、破産するまで没頭する人がいる。
パチンコやスロットの台のストーリーが見たいからとか、ゲーム的に楽しんでるという人も居て、お金は二の次という人も居たのでそういう適度な楽しみ方ならいいと思う。
ギターだって没頭しまくって機材集めまくって〜ってやってる人は金遣いが荒い。昔の私である。笑
あのギターもこのギターも欲しい!ってなるしね。
コロナの影響もあって演奏の機会が全くなくなって、1年前にいっそ一度辞めてみようと思って自宅でも弾かないことにした。
今はそのおかげでかなり快適。部屋でゆっくりまったりする時間も確保出来ている。
もちろんまたやりたくなったらやるけどね。その時が来るまで気楽に構えていようと思う。
皆暇なのが嫌だから、趣味を持ちたいと思うのかも知れない。何かをやっていたいと。
趣味はあるに越したことないし、やった方がいいと断言出来る。
昨日のブログで書いた通り、そこから繋がることが無限大にあるから。何でもトライしてみるべき。
ただ、逆に視野が狭くならないようにだけは注意してほしい。何事もバランスが大事。
楽しく始めた趣味なのだから、楽しさを忘れないようにしてほしい。