一昨日から丁度3連休だった為、読みかけていたこの本を一気に読みました。とても面白かった。
物質的な欲求って終わりがないということはよく言われているけど、そもそも物質的な欲求ってそこまで追い求めなくてはいけないのだろうか?
この本を読んで、そんなことを考えさせられました。
社会に出ると「年収」「肩書き」「ルックス」「学歴」などなど、他人と比べられることが常にある。
20代の頃にやった合コンとか、品定めされている感覚があってとても苦手。婚活パーティーとかより顕著に品定めされている感じするのかな。怖い。
でもこういうのって他人と比べて、自分の優劣を自分で決めてしまっているわけで、ある意味自分で自分を苦しめているのかも。
この本の著者の大原さんは、隠居生活をしていて「他人は他人、自分は自分」という一つの軸を持っているんだろうな。
「将来どうするの?」とよく聞かれると本の中でも書いていたけど、いい意味で気にしないというか、マイペースというか。
こういう生き方ってとてもいいなぁと思う。
週に2日だけ働いているとのことだけど、なるほどなぁと思う。週に5日は働くとか、誰が決めたんだろう。
自分が困らない範囲であれば、別に週5勤に拘らなくてもいいよね。
年収だって他人と比べなくても、自分が稼ぎたいだけ稼いで、問題なく生活できるならそれでいいじゃん。
大原さんは日本でも物価が特に高いと言われている東京でこれをやっているからすごいなぁと思う。
テレビ番組のポツンと一軒家って番組。
あれをみるたびに「こんな田舎に住んで不便でないのかな?」「物好きな人もいるもんだなー」と思っていたんだけど、最近気持ちが少しわかる。
私は北海道の田舎(と言っても田舎の中ではそれなりに都会な街)に住んでいるけど、上に書いた「他人と比べられる」という雑音が多いと思う。それもいろいろな要素で比べられるから雑音が1つや2つでない。
この雑音って生活してたら気づかないけど、かなりなストレスなんだよな。
ポツンと一軒家でもよく「東京で働いていたけど〜」という方が多く、きっとこういう雑音が嫌になったのかなと想像している。
お金ってやっぱり生きていく上で大事だし、大原さんも「お金が要らないとは思わない」と言っているしその通りだと思う。
でもお金に振り回されて、苦しい想いをしている人って沢山いる。
ブラック会社で頑張りすぎちゃって心も身体もボロボロになってしまった人、自殺までしてしまった人。
そこまで追い込まれる前に逃げろと誰もが言うだろうけど、本人からしたら逃げ場所がないから逃げられないんだろうなぁ。
でもこの本みたいな生き方もあって、なんとかなるってわかっていれば、きっと逃げ出せた人もいたと思うんだよな。
生きていれば仕事やら恋愛やらで苦しい時もきっと出てくるから、この本みたいなマインドで気楽に生きていこうと思う。
ちなみにこの本の著者の大原さんの文章がとても読みやすく面白かったので、他の本も機会があれば読んでみようと思います!
こういう読みやすい本があると読書もしやすい!